市場が縮小している中でV字回復したお店のやり方は?

「売上が下がっていくけど周りのお店も下がっているから仕方ない…」と諦めていませんか?

仮にそんな状況でも、諦めていないお店に伝えたいお話があります。先日から読んでいる素敵な本に掲載されていた事例です。

そのお店は、業界のコンペでグランドチャンピオンになるほどの技術を持っていました。それでも、売上は下がっていたそうです。

技術は天下一品でも売上が下がる。「何を頑張ればいいんだ?」と悩ましい状況ですね。

売上が下がっていた原因は市場の縮小です。

そのお店は理容店(床屋さん)。私の予測も含まれますが、理容店の市場が縮小していく原因は下記のようなものかと思われます(他にもあるかも)。

★日本の人口が減少している
★男性も美容室に行く人が増えた(理容室→美容室)
★1000円カット業態が伸び、市場が分断された

市場自体が縮小すれば、その中で技術を高めてもなかなかお客さまは増えません。例えば「洗濯板メーカー」を今から始めても難しいですよね。素晴らしい洗濯板でも今は買う方は少ないでしょう。

そんな厳しい市場の中で「切り口」を変えてV字回復を果たしたお店があります。業界をけん引するお店のようです。

そのお店はどうしたのか?

『日本一出世するビジネスマンが多い理容室』と切り口を変えたそうです。その切り口に合わせて店内やサービスをチューニングしていく。すると、ビジネスマンに贔屓されるお店せになっていったそうです。

このお話は、書籍「ストーリーブランディング100の法則」に掲載されていたエピソードを元にしています。

事例のお店はこちらです。
▼ザンギリさん(超ステキ!)
https://aa-zangiri.net/
すごくないですか? 市場は縮小している中でも業績をV字回復させているんです。このお話を知ったら「環境が●●だから」なんて言い訳できなくなりません?

ザンギリさんのやり方を応用できるよう、私なりに分析をしてみます。

ザンギリさんのやり方のポイントは【切り口を変えた】ところにあると感じています

元々は散髪などの技術を高めるような方向性だったかと思います。【技術や品質の向上】という切り口です。これは【お店中心】の切り口とも言えます

そして変更後「出世する…」はどうかというと【お客さまが体験できる物語】という切り口です。これはお店中心ではありません。【お客さま中心】の切り口になっています

【出世・ビジネスマン】に共感した方がお客さまとなり、通っているのではないでしょうか?

食べ物屋さんでいうと【おいしさ・技術・品質・素材の良さ】で勝負するのは【お店中心】の切り口になります。それに対して【お客さま中心】にするとどうなるか。たとえば、こんなことが考えられます。

・出世しまくる居酒屋
・金運が良くなる洋食屋
・記憶力が高まるカフェ
・ダイエットがはかどる焼き肉屋
・寿命が伸びそうな和菓子屋さん
・懐かしくなるケーキ屋さん
・●●推しのバー
・子どもと遊べるカフェ
・ストレスがなくなる焼き鳥屋
・自信が回復するラーメン店
・謎解きを楽しむ立ち飲み屋
・一緒に来た人と仲良くなるカフェ
・我慢強くなるパン屋さん

などなど。まだまだあると思います!

切り口を【お店→お客さま】に変えることで、お客さまが【お店を選ぶ理由】が変わります。その【選ぶ理由】に合致したお客さまには来店の理由が生まれるでしょう。

 

ただし注意点もあります。

このように絞っていくと、絞り方によっては、リピート頻度が下がることもあるかと思います。

「出世する」という切り口であれば延々と通う理由が生まれます。でも「謎解きを楽しむ」という切り口は1回で十分(満足できちゃう)かもしれません。「記憶力が高まる」という切り口なら、学生さんや試験勉強をしている方には通う理由が生まれます。でも「懐かしさを楽しめる」という切り口は1回で十分かもしれません。何度も通う理由が生まれる切り口か、1回で十分満足できちゃう切り口か。見極めは大事と思います。

また、こうした切り口を取ることで「絶対的に選んでくれるお客さま」が生まれると同時に「絶対に選んでくれないお客さま」も確実に増えます。近くに競合店が多くない地域ではこのやり方を選ぶのはリスクも大きいかなと思われます。やるならば、商圏範囲を広げて【遠くからでも来たくなるお店】を目指すのがいいかなと思われます。

 

市場が縮小している中でもV字回復してるお店がしていたこと、参考になりますでしょうか?※私はむちゃくちゃ参考になりました!

 

もう一つ。私個人的な考えですが・・。
こうした切り口も見直しながら【人間味・生身感・場の雰囲気】を楽しんでもらい「このお店好きだなー」と思ってもらうことがだいじと考えています(と言うか、そういうお店を応援したい)。リピートしていただくには「いい店」よりも「好きなお店」「私のお店」や「お客さまにとって誇らしいお店」にならなきゃ。

いかがでしょうか?
少しでも参考になりましたでしょうか?

ますますお客さまと楽しんで、
大繁盛されますように

応援しています!

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