本のお金の話。直売って儲かるの?
ついに昨日からなんですっ!
書店さんに新刊が並ぶのがっ!(まだ本屋さん行けてない…)
こんにちは!
しかけデザイナーのまきやです。
11月29日より書店さんにぼくの新刊が並びます。
書店さんによって並ぶ時期のずれはあると思いますし
ぼくは弱小著者なので並ばない書店もいっぱいあります。
ぼくの手元にも、ついに100冊届きました!!
え、どうでもいいですか?
そうかもしれませんが、
ちょっとお付き合いください。
参考になるかもしれないお金の話です。
で、今日はお金の話を。
弱小著者のぼくは今回、
弱者の戦略を取ることにしたのは
以前の記事でお話しました。
そのお金の話をしてみようかと思います。
儲かるのかって話。
どう予想しますか?
ぼくは今回「特殊なセット」として
直売に力を入れています。
昨晩時点でのご注文数は70冊です。
↑んもぅめちゃめちゃありがたいっす。
直売の「特殊なセット」は、
定価より200円高いです。
本屋さんやAmazonで購入すると
1600円+消費税=1760円ですが、
ぼくの直売サイトで注文すると1960円です。
(コンビニ決済にすると2160円になります)
高いのに、こちらを選んで注文下さる方が
こんなにいるなんて幸せ過ぎて、
もうどちらに足を向けても寝られないっす
(寝てますけど)
で、200円高く設定した直売。
儲かるのでしょうか?
いよいよ昨日、
手元に100冊届きました。
特殊なセットの同封物は用意していましたから
これから詰め合わせの作業をして、順次発送していきます。
で、詰め合わせを作る時に
「あれ?」ってなったんです。
「透明の封筒で送ろうと思ってたけど、
破けちゃったらやだな」って。
透明の方が中身が見えるし、
ワクワク感を増やせるんですけど、
破けちゃったら最悪です。
やっぱりさらに頑丈な白い封筒を
巻いて送ることにしました。
「そういえば、
この封筒いくらだったかな?」
とか考えだしました。
「そういえば、今回の直売セットって
経費はいくらかかってるんだろう」って
改めて計算しました。
(先にしとけよって感じですよね!)
直売の「特殊なセット」でかかる経費を
あらためて計算してみました(すべて1つあたり換算)
————————
(決済&配送料)
・決済手数料(3.5%) :68.6円
・配送料(クリックポスト) :188円
・透明袋(100枚250円) :2.5円
・外回りの白い袋(100枚2633円):26.3円
・ラベルシール :6.9円
⇒小計:292.5円
(特殊なセット制作料)
・ポチ袋(4枚分) :12円
・名刺(※600枚6000円) :10円
・8ページ冊子(1000部3730円)×2:7.4円
・A4紙面印刷5枚分(@2円) :10円
⇒小計:39.4円
合計:331.9円
————————
もしかすると、もう少しかかっているかもしれませんが
こんな感じです。
で、ぼくが頂くのは1960円です。
経費を差し引くと、
ぼくが受け取れるのは…1628.1円!
本の定価は1760円だから
・
・
・
・
赤字だーーっ!!!
というのは早計っす。
実はですね、ちょっとだけ「裏」があるんです。
著者が本を出版社さんから買うと少しだけ
安く買えるんです。定価の2割引き
(過去の著書もそうだったので、
それが業界基準なんだと思う)
だから実際には、ぼくが本を手に入れている価格は
1760円の2割引き、1408円なんです(計算あってるよね?)。
仕入れ値が1408円。
経費を除いた売上が1628.1円。
すると、
差し引いて220.1円。
1冊あたり220円儲かる計算です。
うん。
ありがたい、
ありがたい、
儲かる儲かる。
ありがたいです。
ん?
いや、そうでもないです。
上の計算は、あくまでも「実費」のみです。
販促物を制作するためには20時間以上かかっているし、
印刷の手間や折り込みなどの時間はさらにかかっています
(すでに10時間以上はかかってるかな)
すでに30時間以上の時間を使っていますし
詰め込む時間もこれからかかります
(1冊あたり何分かかるんだろう?)
まぁ、なかなかかかっとるわけです。
(粗利から時給換算すると恐ろしいから、しない)
現時点では全く儲かってはいません
(買ってくださる方が増えた場合は、
制作した時間が割られるので利益率が少し良くなる♪)
でも、だいじなのはそこじゃないんですよ。
仮に黒字設定できたとしても、
1冊あたり100円未満でしょう。
1冊あたり10,000円の利益を出すことなんて
到底できません(少なくとも今回のセットでは)
1冊100円のためにとことん時間をかけるのは
経営的には選択しがたい。
ですよね?
それでもやる!
それでもやる!
それでもやる!
ぼくはそう決めてやっています。
(正直なところを言うと、
やってるうちにどんどん増えちゃったんですが)
だって、今回の本はぼくにとって4年振りの本だし、
独立後11年間のノウハウをぶち込んだ本です。
魂を込めてお届けする!
って決めてるんです。
あと「赤字だ黒字だ」ってのは
販売者であるぼくの立場の話です。
購入くださっているお客さまからすると、
通常よりも200円高いんです。
コンビニ決済を選んだ方からすると
通常よりも400円も高いんです!!
立派な高額商品です。
200円も高いだけでなく、
Amazonで買うよりもめんどくさいです。
住所入力とか必要ですから。
(Amazonてほんと楽ですよねーすごい!)
そこまでして、ぼくのサイトから
買ってくださった方なんだから、
ぼくも精一杯お届けしたい!と思うんですよ。
これは本音ですし、
まだドキドキしています。
このセットで納得してくれるかなーって
(かなり盛り込んだつもりですけど)。
喜んで頂けるといいなと、
ご商売の役に立てるといいなと願いながら、
今日から梱包して発送していきます。
あと、現時点では利益は出ていませんが、
本を知って頂いたり「しかけ技術」に触れて頂くきっかけ、
拡がるきっかけになればと願って「しかけ」ています。
ぼくも商売だから最終的には
黒字になるようにって考えてます。さすがに。
とうことで、本の直販における
お金の話と現時点での利益がなくてもやる理由の話でした。
上の経費詳細とかは
今後何かするときに参考になりますでしょうか?
↓そこまでしてお届けする特殊なセットです
【CM】しかける販促術:特殊なセット直売所
Amazonでも注文できます!(こっちの方が安いっす)
「お客さまが動く!しかける販促術」
↑ステキな表紙でしょう?
いよいよっす!ドキドキ。