どう表現すれば、もっと強く伝わるか?【伝え方の技術:ふり幅を製造する】
もっとつよ~く伝えるにはどうしたらいいだろう?
って考えることはありますか?ブログのタイトルや文章、初めの1文。SNSの投稿。チラシのキャッチフレーズ、商品の名前、接客時のトークなどなど商売人には文章や言葉で表現する機会って多いです。同じことを伝えるのも、表現の技術いかんで相手に伝わるものが違ってきちゃいます。これホント。せっかく伝えたいなら強く伝わるようにしたくないですか?
伝え方の強度を上げていきます
先ほどぼくが体験したエピソードを基にして、もっと伝わるように5段階で強度を上げていきますね。
■素の文章:パン屋の店員さんが温めてくれて・カットもしてくれました。
こちらの文章の強度を上げていこうと思います。本日寄ったパン屋さん(中にカフェがあって食べられるコーナーあり)で、パンを温めてくれて、食べやすいようにカットもしてくれたんです。店員さんがとっても「親切だなぁ」と思いました。この「親切」を伝えるように強度を上げてみますね。
【強度1アップ】パン屋の店員さんが温めてくれました。それで十分なんだけど、さらにカットもしてくれました。【カットの強調】
どうでしょう?「それで十分なんだけど」と前置きして「カットしてくれた」ことを強調してみました。
【強度2アップ】パン屋の店員さんが温めてくれました。提案すればスタッフさんの手間が増えるのに、さらに「カットもしますか?」と提案してくれました。【振れ幅づくり】
どうでしょう?もう少し強くなっていませんか?「提案すればスタッフさんの手間が増えるのに」というのは「カットしますか?」という提案を躊躇する要素です。「カットをする」と逆方向に向く内容です。それにも関わらず提案してカットしてれたのでより「親切」が際ちます。逆方向の意味合いの言葉を付け加えて「振れ幅」を大きくしてみました。
【強度3アップ】先日のパン屋さんは無表情で冷たい感じだったんだけど、今日行ったパン屋さんはパンを温め直してくれ、さらに提案すればスタッフさんの手間が増えるのに、「カットもしますか?」と提案してくれました。【比較対象づくり】
今日のパン屋さんだけでなく、先日のパン屋さんを登場させました。こちらも今日のパン屋さんの親切が引き立つように「冷たい・無表情」という逆の特徴のパン屋さんに登場してもらいました。これも比較を作ることでの振れ幅を作った感じです。
【強度4アップ】先日のパン屋さんは無表情で冷たい感じだったんだけど、今日行ったパン屋さんはパンを温め直してくれて、さらに提案すればスタッフさんの手間が増えるのに、「カットもしますか?」と提案してくれました。パンも温かかったけど気持ちも温かくなりました。【プラスを強調】
先ほどまでは「逆の意味合い」を加えることで強調していましたが、今度は「気持ち」を表現することでプラスの意味合いを強調してみました。こっちの方向もアリですね。
短くコンパクトの方がいいね
ここまで4つのパターンで「強く伝える」工夫をしてきましたが…長いですね…文書が長い。まどろっこしい…。長いほど読み手や聞き手は負担になるので、実際には短くコンパクトにした方がいいと思います。
上の例は敢えて積み重ねる方法で足して足していきましたが、実際には1つ2つに絞った方が伝わりやすいかと思います。どの方法がいいかと選んで使うといいかと思います。できたら短い中でも2つくらいの技術を使って「強い表現」の工夫ができたら最高です。
上の例なら、ぼくならこんな感じかなぁ。
【まきやが選んだ伝え方】あのパン屋さん普通より2倍親切なんだよ。自分の手間が増えるのに「温めますか?」とか「カットしますか?」って聞いてくれるの。うれしかったなぁ。
伝え方の強度を上げる工夫、してますか?
「感じたとおりに自由に表現しましょう」っていうのは、小学生が作文を書く時に先生から言われることです(それ自体がぼくは難しいと思っていますが…自由って?感じた通りって?)。
商売人が書く文章は、何かを伝えるために書くことが多いと思います。誰かに読んでもらうことを前提てとして書かれていると思います。ならば「感じたことを自由に」ではなく「相手にどんな印象がのこるかを決めて、伝わるように」書く方がいいと思うんですよ。
その時のヒントになったらいいなーと思ってこのブログは書いてみました。
どうでしょう?参考になりましたでしょうか?
なっていたら幸せです。
■書いた人:くだらない企画をつくる3秒販促マン・マッキーヤ(https://twitter.com/shikakeruhansok)は、オモシロい販促をしたい方と一緒にお仕事したいと願っています。お気軽に声をかけてやってください^^