飲食店のコロナ禍販促(お金かけない)「基準を変える」 嫌だけど美味しさ訴求をいったん控える。

飲食店に限らないですが、コロナ騒動による影響が大きくなっています。ボク自身も先日外食を際には「以前は人気店で行列していたのにガラガラだった」という体験をしました。ほんとに本当に厳しい状況だと思います。少しでもお役に立てないかと、考えました。訴求の基準を変えることでお客さまの来店を促す販促策です。


今、減ったお客さまを奪い合っている状況

お客さまが外出控えをするようになり、飲食店で食事をする機会が減りました。「今も外食をする層」と「控える層」に分かれていると思われます。飲食店は「外食をする層」をめぐってお客さまを奪い合っている状況になります。減ったお客さま、縮んだ市場で奪い合っている状況と言ってもいいかもしれません。

こんな状況で、生き残れるわけがない。

今は控えている層にも、少しずつでも戻ってきてもらえないか。そういう視点での販促策です。そのためにはこれまでと打ち出し方を変えないといけません。今控えている層は、外食自体に意識を向けていないので、これまでと同じように「おいしさ」「安さやボリューム」「雰囲気の良さ」では響かないでしょう。意識が向いていないのだから、どんなに頑張って訴求してもスルー(=無視)です。ほんとに残念でならないのですが…。

 

だから、訴求の基準を変えてみませんか?

そして、お客さまに「あ、俺のことかも」「私のことだ!」と気づいてもらう方法で。


どうしたら「俺だ」「私だ」と意識を向けてもらえるか?

今意識を向けていないお客さまの意識を向けてもらう。とても難しいんですが、そこをクリアしない限りは「おいしさ」も「安さ・ボリューム感」も「雰囲気」も生きてきません。まずは意識を向けてもらうことから始まります。

 

だから、それだけを狙った販促をしてみては?

 

それだけ。お客さまに意識を向けてもらうことだけ。「私のことかも」「俺だ」と意識を向けてもらう。それを狙います。特にお金はかけなくていいです。店頭の黒板は使えた方がいいですし、お店のSNSやHPやブログは使った方がいいです。キャンペーン特典の販促費は少しかかりますが大きな割引も不要です。

何をするか?


日替わり、お名前キャンペーンはいかがでしょうか?

例えば8月5日は「吉村さんというお名前の方は、すっごいお得!」にします。これを店頭黒板やSNS、ブログなどで告知する。それだけです。吉村さんというお名前の方は「俺のことだ!」と思うでしょう。同僚に吉村さんがいる方も「あ、あの人のことだ」って思うでしょう。それだけで意識が向くはずです。当日だと急にはいけないこともあるので、明日の予告も同時にしておくといいと思います。

こうして日替わりでお名前を変えていきますが、「吉村さん」などピンポイントの苗字すぎると対象が狭くなりすぎるので、もう少し広くしてもいいかもしれません「名前に”山”が入る方」「名前をローマ字にするとBが入る方」とか「3人兄弟の方」とか。ただし広すぎる設定はやめた方がいいと思います。「血液型A型の方」だとかなり広いので「私のことだ!」とは思いづらいです。適度に狭い方が「私だ!」と思いますから。

そして、どんな特典を提供するか。ここにもミソがあります。1回の来店を2回3回、もしくは口コミ紹介につなげる仕掛けをしておきたいもの。


ポチ袋に宛名を。そして中にはクーポン券を複数枚。

特典は、当日お得になるものでもいいのですが、当日でなく「次回以降にお得になるグッズ」でもいい。だってそもそも「安さ」で訴求してないし、お客さまもそれを求めて来店下さった方ではないから。だからお土産をお渡しします。ポチ袋にお名前を書いて渡します(当日来店されなかったら無駄になっちゃいますね…準備するなら少なめに)。中身は次回以降に使えるお得なクーポンチケット。それを5-10枚と複数渡します。

自分の名前が書かれたポチ袋はちょっと嬉しいものです(無下にしたくない)。そして複数のチケットがはいっていたら「おすそ分け」が始まる可能性があります。会社に戻って近くの社員さんに渡したり、お友達に渡したりと。そしたら吉村さんのリピート来店以上も期待できますよね!おすそ分けするときにもきっと、名前キャンペーンのことは話題になりますから記憶にも残りやすいはず!


どうでしょう?

本来ならば料理のおいしさや接客のステキさを訴求したいところですが、今意識が向いていないお客さまにはそれを言っても響きません。だから基準をずらしてみる。別の訴求方法をして「おれだ」「私のことかも」と意識を向けてもらう。そんな販促策です。厳しい今だからこそ、お金をかけないでアイデアで勝負しましょう!

 

最後に、当たり前のことを2つほど。

1:お客さまに安心頂けるように、お店でできる対策はしっかりしましょうね。

2:こうした販促の効果は一気にドカーンとは出ません。ジワジワです。でも1人ずつでも来てくれたらうれしいじゃないですか!

 

ではでは。このままである必要はないです。ヒントにしてあなたのお店なりに変更して実践していただけたら嬉しいです。そしてお客さまにも来店頂けるようになったら、嬉しさひとしおです(うまく行ったら、ぜひ教えてくださいー★)

■書いた人:しかけデザイナー・まきやさねゆき(Twitter

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