〈質問〉絶対に役立つ素材発見。あなたならどんな事業にしますか？〈商偉人の決断〉
100年ほど前のある偉大な商人の話です。〈商偉人の決断〉
「これはスゴイ。お客さまに食べて頂けたら病気の予防に役立つ！」
そう実感した彼は、ある食材を使った事業化を考えました。それは重病に陥っていた彼の息子を救った食材で、効果を確信したからです。
この食材を使って事業家をする時、あなたなら…
【Qあなたなら、どんな事業にしますか？】
A：「病気の予防に効くよ」と謳う
B：既に人気なもの混ぜる
C：日本全国の薬局と提携する
あなたならどんな風に事業化しますでしょうか？
この食材は、一般的ではなく治療薬ではないため「治るよ」という打ち出しはできません。そして彼は治療よりも予防の位置づけで考えていました。
その時代に予防のための栄養剤が売れるとは考えられません。
約100年前の彼が考えたのは・・・
「食品の中に入れれば大人も子供も食べてくれるのではないか」
と言う事でした。
その結果生まれたのが
／
グリコ
＼
です。あのグリコ。
甘くて人気なキャラメルに栄養素を加えたら美味しく食べて頂けるのではないか。そんな商品だったようです。
漁場であふれていた牡蠣の煮汁に着目し、それに含まれていたグリコーゲンをたっぷり含んだグリコ。
あのグリコです。
あの「１粒で300メートル」のグリコ。
大阪心斎橋の名所になっているグリコ。
ポッキーのグリコ。
パピコのグリコ。
ビスコのグリコです。
100年前に創業者の江崎利一さんが別の決断を下していたら我々は、ポッキーの日を楽しめなかったかもしれません。
その後も紆余曲折どころか難題の連続だったようですが、令和の今も、江崎グリコさんの商品でしあわせを感じているのは、この時の決断が分岐点だったのかもしれません。
もしあなたが「いい品だと思うのに思うように売れてない」と悩むならこれからどんな切り口を考えますか？
考えるきっかけになれば幸いでございます。
※書籍「遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則」をもとに作成しました。解釈のズレはご容赦下さい。
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