【地域密着店向け】店頭で近隣の方とコミュニケーションを取る方法
「ここ、よく来てたのよ」
「今度は何屋さんになったの?」
今週、この会話を何回も何回もしています。先週末に会社を引っ越したんです。前の事務所から歩いて数分の所です(手狭になったので)
新しい場所は、パン屋さんの跡地です。パン屋さんは何十年もこの地で商売をされていました。中には喫茶席もあり地域の方々の憩いの場にもなっていたようです。
特に店主さん(おばあちゃま)が気のいい方で、行くたびに明るく話しかけてくれるのでファンの方も多かったようです(私もその一人でした)。そのパン屋さんが3月末で閉店となり、
ベストタイミングだった私は次の借り手として手を挙げました。いろいろな幸運が重なり実際に借りることができ、先週末に引っ越しをしました。
今週の月曜日から新たな地での仕事スタートです。
まず第一にしたのは「地域の方々へのメッセージ」を書くことでした。パン屋さんのファンが多いことは知っていました。次に何屋さんが入るのか、気にしている方が多いことも想像がついていました。ただ…次に入ったのはパン屋さんではなく弊社(お店ではなく会社)です。
近隣の方の期待に応えられず「申しわけない」という想いと、「パン屋さんの名残りを少しでも残したい」という想いを込めてメッセージを書きました。
↓こんな感じです(実際の写真)。
月曜日のお昼前にこちらを貼り出しました。するとやっぱり多くの方が足を止めて読んでくれます。私が会社に出入りする時に読んでいてくれた方には話しかけたり、長いこと読んでくれている方にはタイミングを見て声をかけています。パン屋さんの名残りを惜しんでいる方がやっぱり多い。そう言う方の表情を見るほどに、名残を残したいという想いが強まります。
入口のメッセージに書いたのはあいさつだけではありません。むしろメインはもう一つ。
「パン屋さんの想い出を書いてもらえませんか?」このメッセージです。
↓こんな感じです(実際の写真)
こちらを重視しています。パン屋さん(いや店主のおばあちゃま)のファンだった方に想い出をつづってほしい。それをしばらく貼り出したいと考えています。
想い出カードを用意して書いたものを入れるBOXも設置しました。少しでも書いてもらえるといいなと願っています。
—-
で、この記事で伝えたかったことは何か。
店頭で「お店の宣伝以外」のことを発すると「意外と見てもらえるかもしれませんよ」ってことです。
弊社はおみくじ製作業だったり、販売促進グッズの企画制作業なので近隣の方向けの商売ではありません。だから、地域の方向けに宣伝したい気持ちがまったくないので、このような形式をとりました。
そしたら、たくさんの方が足を止めてくれるし読んで下さる。そして話もしてくれる。これって、お店商売でも応用できませんか?特に地域密着型のお店で。
自店の商品を伝えるのはもちろん大切です(お店の場合はそれをしないと何屋さんか分かりませんから、必須)
でも、それだけでなく、売上にならないメッセージを発する。近隣の方に届けたいメッセージを発する。意外に見てくれる方は多いかもしれませんよ。
ちなみに私は次にやることも決めています。まずはパン屋さんの想い出メッセージの貼り出しですが、その次のこと。
それは、近隣の好きなお店を勝手に紹介することです。月間マキヤ新聞みたいにして大きく貼り出そうかなって。それがこの地域の方々のプラスになればいいなと。すでに楽しみでして。
私自身が試行錯誤をはじめたばかりですのでこれがうまくいくのかは分かりません。
でもすでに、想像以上に、地域の方と会話をする機会が出来ているのです。ビルに入っている時にはまったくなかった現象なので楽しい。
売上目的以外のことに一所懸命取り組む。これも大事かもしれませんね。
少しでも参考になれば嬉しいです。
ますますお客さまと楽しんで、
大繁盛されますように
応援しています!
うれしくなる を ふやしてく!
マキヤより
▼無料提供中です(個人情報の登録なども不要。PDFがすぐ手に入ります)