正しいネーミングは売れない。分かるネーミングは売れる

ネーミング1つで売上がドカンと変わることがあるようです。マーケティング界隈では有名なエピソードですが、明太子をニューヨークで売ろうとした時の話。

初めは「タラの卵」として販売したらまったく売れなかったそうです。現地の人はタラの卵を食べる習慣がなく、気持ち悪いと思われたらしい。そこでネーミングを変えたらバカ売れし出したそうです。

その名前は「博多スパイシーキャビア」

「キャビア」は元々食べる習慣があるものでした。だから「新しいタイプのキャビア」として受け入れてもらえたようです。

「いい品なのに売れない」時はこの方式が有効かもしれません。たとえばこんなパターンも。

私がお仕事をご一緒しているお店でパエリア専門店があるのですが、一見さん&観光客が多い立地では「パエリア」は分が悪いそうです。

「パエリア」はスペイン料理です。食べた事ありますか?魚介のダシをお米にしみ込ませて上にいろんな具を乗せたお料理です(食べたらむちゃくちゃ美味しい!)。日本では一般的な料理とは言えず、普段からパエリアを食べている人はごくごく少数でしょう。そして、食べた経験がある人も限られます。食べた経験がある人でも頻度は高くない。何しろ私も、お仕事をすることになって初めて食べましたもの。

その環境下では「パエリア」勝負はなかなか分が悪い。

と言うことで、こんなアイデアを出してみました。

日本人が食べ慣れた料理の
形式でネーミングできないか。

そんな切り口で考えたのが下記です。

「魚介たっぷりのパエリア」は【Wで濃厚な魚介丼】としてみる。

「ステーキを乗せたパエリア」は【Wで濃厚なローストビーフ丼】としてみる。

※料理肯定の帳尻は後で合わせるとして

 

「パエリア」は食べたことが無くても「丼」は食べ慣れたものなので比較対象に入ってくるのではないかという狙いです。「Wで濃厚」の意味合いは、具材だけでなくご飯に濃厚な味が染みていることです(具もご飯もおいしいってすごい!) …実際にはこの案は採用されなそうですが。

もしあなたが「いい品なのに売れない」と悩んでいるなら、ネーミングの切り口を変えることは大いなる一手になるかもしれません。

だいじなのは「お客さまが食べた経験がある」「お客さまが食べ慣れている・習慣がある」こと。そうじゃないと想像できないし比較に入っていけないから。もちろん、効果はお客さまとの接点状況にもよるんですけど一つの武器にして頂ければ嬉しいです。

※このやり方は「増客スイッチ31」の「2 自分ごとになる」に当てはまります。

少しでも参考になりましたでしょうか?

ますますお客さまと楽しんで、
大繁盛されますように

応援しています!

うれしくなる を ふやしてく!
マキヤより