〔リピートしない理由×2〕 おいしさ以上が2つ必要だった。
「おいしいって言ってくれたのに、あれ以来、来てくれない」
「また来ますって言ってくれたのに、あれ以来、来てくれない」
ってことありませんか?お店側の立場だと「どうして?」と寂しく感じますが、お客さまの立場になると、その理由が分かります。
〔満足したのにリピートしない理由〕—
1:満足するお店は、他にもたくさんあるから。
2:特に「もう一度思い出す」機会がなかった。
思いあたりませんか?
では、どうしたらこれらを打開できるのか?2つの事例をもって解説させてください。2つとも「私自身がリピートした」件です。しかも通信販売で、です(リアル店よりも通販の方がリピートは大変)
〔事例1〕洋菓子屋さんの通販
1:以前に買ったときに、とっても美味しかった(これは土台)
2:家族がとっても喜んでくれた。
(記憶に残るエピソードが加わった)3:SNSでオーナーさんと繋がっていた
(商人魂を知れる・たびたび思い出せる)4:2月限定品の案内があった(きっかけ・後押し)
こんな条件が揃っていたのでリピート購入しました。
1の「美味しかった」と言う経験だけではリピートしていなかったはずです。
2は記憶に残る感情エピソードです。嬉しい・好きと言う感情が残りました。
3のようにSNSで繋がっていることで「思い出す機会」が増えていました。それだけでなく、SNSを通じて商人としての想いも感じるので「好き」具合が高まっていました。
そして4です。最終的には「買うきっかけ」が必要です。それが「2月の限定品」で推されたわけです。「いつかまた買いたい」を「今買いたい」に変えるきっかけがあったということです。
〔事例2〕和菓子屋さんの通販
1:以前に買ったときに、とっても美味しかった(これは土台)
2:商品に歴史やストーリーがあって記憶に残っていた
3:SNSでオーナーさんと繋がっていた
(商人魂を知れる・たびたび思い出せる)4:週1回しか作らない品を発見
こちらも構造としては事例1と似ています。
1は満足の土台。
2は感情の記憶。加えて、商品に手書きのお手紙がついていたので、感情移入具合も高まりました。
3:思い出すきっかけづくり
4:買うきっかけ(こちらも限定性)
いかがでしょうか?「おいしかった」「満足した」だけではリピートしない理由が見えてきましたか?
「いつか、また買いたいな」「いつか、また行きたいな」と思ってくださっても、その「いつか」は永遠に来ない。「いつか」のきっかけはお店側から提供する方がいいですね。そもそも「思い出すきっかけ」がなければそれも叶いません。
あなたのお店では、どんな対策をしていきますか?
ぜひ、じっくりと考えてみて下さいね!中長期的に、大きな成果になるはずです。
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私は【お客さま想いのお店】が大好きです。心から応援しています!
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