2020
02.17

新型コロナウィルス  情報感染が拡がる理由は

書き方, マーケティング

この表現は不謹慎かもしれません。どうやらぼくらは新型コロナウィルスの情報に魅了されているようです。この事例に含まれる要素はマーケティング(?)的にも分析しがいがあると思うのです。だって、多くの日本人がこのテーマに対して敏感に意識を保っているのですから。魅了というよりは「気にせずにはいられない状態」という方が正しいかもしれませんが。(この記事は、新型コロナウィルスを題材に扱いますが、世にあふれる情報や対策の真偽には言及しません。あくまでもマーケティング視点、特に「魅了する要素」の視点での記事となります。意に合わない方は読まずにページをお閉じ下さいませ)。


2月15日土曜日AM10時ころ。私はドラッグストアの開店時間に合わせてお店に行きました。数分遅れて店内に入ったところ、すでにレジには20人ほどの列ができていました。マスクを求めるお客さんがたくさんいたのです。TVでは連日新型コロナウィルスの情報が報道されています。「今日新たに●名の感染が確認されました」「横浜港に停泊中のクルーズ船から●名の感染が確認されました」「都内のタクシー運転手から」「和歌山で」「日本全国では」「中国では」と。報道は過熱しています。当然、ぼくら消費者の焦りも過熱します。行動も加速します。

なぜ、こんなにも報道が過熱するのか?

ここにマーケティング的な要素が隠されているはずです。それがいい物であるにしろ、良くないものであるにしろ、拡がるものにはマーケティング要素が隠れている。その観点で分析をすると見えてくるものがあります。新型コロナウィルスにもその要素が隠れていました。


人を魅了するトリガーは7つ

書籍「魅きよせるブランドをつくる7つの条件 -一瞬で魅了する方法-」によると、人を魅了するトリガーは「欲望・神秘性・警告・威信・権力・悪徳・信頼」だといいます。このトリガーは本来、消費者を喜ばすために使われるべきですが、人を惹きつけてやまない要素をまとめたものでもあります。残念ながら新型コロナウィルスにも当てはまっていました。とくにこの3つのトリガーにおいて。

■神秘性:とても強力。新型だけに情報が不確か。だからおそらく正解の情報も不正解な情報も出回ってしまう。過去に経験があるもので、正解が分っている情報なら議論の余地がないけれど、「新型」であるコロナウィルスは正解が分からないので議論の余地がある。いろんな意見が登場する。それが議論の幅と余地を広げていると捉えることができる。

■警告「○○しないと感染する」「感染すると○○に及ぶ」という情報。中国では1000人以上が亡くなっているらしい(2020年2月16日現在)。「感染する」よりも「亡くなる」ことの方が事態は大きい。最悪事態が大きく見えるものに、ぼくら消費者はおびえる。警告のトリガーが働いている。

■悪徳:ドラッグストアでマスクを買うとき。多めに買うときには少しの罪悪感が生じる。「自利」と「利他」の視点は緊急時はどうしてもおろそかになる。自分のためのマスクが欲しくなる一方で、他の方にもマスクが行き渡ればいいとも思う。矛盾しているが「自分は間に合って買えた」とという意識も生まれる。悪徳を感じる可能性がある状況だとも捉えられる。


本来、魅了トリガーは人のシアワセに応用したいもの

ここまで、新型コロナウィルスに関した報道が過熱する理由を「魅了するトリガー」の視点で解説しました。もちろん、ウィルスを育てたいという想いはありません。これ以上の被害が広まらずに収束に向かう事を願っています。

本来は「魅了のトリガー」は、人を幸せにする製品やサービスに効いてくるといいものです。

■書いた人:しかけデザイナー・まきやさねゆき(https://twitter.com/shikakeruhansok)は、「人が3秒で動くしかけテクニック」をフル活用して、強いこだわりを持っている商売人さんのサポートをしています。伝わる動画制作や、しかけで伝わるグッズ制作、その他もろもろのしかけ企画にて)。しかけテクニックが広まって、世の中のHAPPYが増えたらいいなーと願っています。