飲食店でテイクアウト販売をするときに「1回きり」で終わらせないための販促5策

2020年3月30日13時頃掲載

新型コロナウィルスの影響で、テイクアウト販売をはじめる飲食店も多いと思います。せっかく始めるなら「1回切り」で終わらずに何度もご利用頂けた方がいいですよね?販促マンの視点から5つの策を提案します。

※弊社は販促企画の会社なのでこの切り口の記事になりますが、やっぱり「衛生管理」はきちんとしてくださいね。弊社はその方面の知識などはないのですが、テイクアウトとイートインでは衛生管理の意識と取り組みをハッキリと変えないといけないはず。飲食のプロとしてそこは徹底した上で、販促で上積みする策として読んでやってください。

※非常事態宣言・ロックダウンなどの状態になった場合は、この記事はしばらく無意味になるかもしれません。また、店内での感染拡大対策はできうる限り目いっぱいやりましょう。その上での販促策です。

1:メッセージカードを添付する(心のつながり)
2:次回使えるクーポン券を10枚くらい同封する(おすそ分け狙い)
3:予約下さったお客さんに、店頭ウェルカムボード(SNS拡散狙い)
4:他店のテイクアウトチラシを同封(お互いに協力&お客さまにも新しい提案を)
5:自分の売上のためじゃなくて、お客さまに喜んでもらう気持ちを忘れない(外出制限されて困ってるお客さまを楽しませるんだ!)

それぞれ販促的な狙いがありますので解説します。そして最後には、さらに継続しやすくお店の地力がつく具体策も提案させてください。

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1:メッセージカードを添付する(心のつながり)

飲食店のテイクアウトなので、料理だけあればお客さまのお腹を満たすことはできます。でも、今のお客さまは心も満たされていないので、それも少しでも埋めて差し上げられるグッズがあると嬉しいですよね。メッセージカードはいかがでしょうか?こんな時期にでも来て下さったお客さまに感謝を。ご利用下さったお客さまも、お店のことを好きになってくれると思いますよ(●´ω`●) もちろん、書く前にはちゃんと手洗い消毒してからですね(できる限りのことはちゃんとやりながら)。

写真のカードに書いた最下部の1行は「気になる食べ方の提案」です。こういった豆情報って、ちょいとやってみたくなりません?


2:次回使えるクーポン券を10枚くらい同封する(おすそ分け狙い)

上の写真のポチ袋は、次回使えるクーポン券を入れた袋の見本です。次回使えるクーポンを渡すのは珍しくないですが、10枚渡すのはちょっと珍しい。多く渡す理由はシンプル。おすそ分け狙いです。

テイクアウトメニューが本当に美味しくって大満足したら、知人にもおすすめしたくなるでしょう?その時に利用して頂くものです(人と会う機会は減っているかもしれませんけど)

そんな時、下のような「テイクアウト専用クーポン券(くすっと笑えるクーポンも)」もよくないですか?(あれ?ダメ?)

 


3:予約下さったお客さんに、店頭ウェルカムボード(SNS拡散狙い)

テイクアウトは、いきなりお店に来て頂いてもいいんですけど、できたら事前予約を頂けた方が「ちゃんと準備した商品」をお出しできますよね?元々お弁当屋さんやスーパーでは料理の持ち帰りはできるので、飲食店がテイクアウトをするなら「かなり本格的なもの」の方が喜ばれると思います。

そうなると、事前にSNSやWEBサイトから予約をして頂けた方が「ちゃんと準備した料理」を提供できます。予約下さった方はお名前が分かるので、店頭でウェルカムボードを用意しておく。受け取りに来たお客さまはウェルカムボードと共に写真を撮ってくれるかもしれません。そしたらSNS拡散が見込めますでしょ?


4:他店のテイクアウトチラシを同封(お互いに協力&お客さまにも新しい提案を)

多くのお店でやっていないと思います。でもすごーーーく大事だと思う。自店のチラシを入れるのはもちろんいいんですが、他店のチラシも一緒に渡しましょう。もし余裕があれば、近くのお店が集まって合同チラシなんかを作ってもいいと思います。

他店の応援をすれば、他店からも応援をしてもらえます。「自分だけ生き延びよう」って人よりも「みんなで力を合わせよう」って人の方が応援したくなりません?どんな時でも。

そしてお客さまにとってもメリットです。お店は「自分のお店ばっかり毎日でも来てほしい」と願うかもしれませんが、お客さまはそれじゃ飽きます。だったら、本当におすすめできるお店のテイクアウトメニューを提案したらお客さまも喜んでくれますでしょ?その方がいいと思う。


5:自分の売上のためじゃなくて、お客さまに喜んでもらう気持ちを忘れない(外出制限されて困ってるお客さまを楽しませるんだ!)

んもぅこれが異常にだいじ。お店にお客さまが来て下さらないから、やむを得なくテイクアウト販売をして「売上を作ろう」というのが発端かもしれません。でも、「俺の売上」ばかりを主張する人は好かれません。

お客さまも今は苦しい時期です。しんどいんです。外出が制限されて羽を伸ばせない。ストレスが溜まっています。だからあなたのお店の「プロの料理」を買いに来るんですよね。

お客さまにご自宅でも楽しんで頂くためのテイクアウト提供だってことは、忘れずにいたいものです。うん。


そして、SNSでつながれたら、なおよし

ご利用下さったお客さまとFacebookやTwitterなどのSNSでつながれると、今後のお店の地力につながります。SNSが普及したからというだけでなく、我々は「非常事態は心のつながりをいつも以上に大事に」するから、という理由もあります。

個人経営の飲食店だったらなおさらです。SNSで普段からやり取りをしているお店は、ちょっとしたきっかけでも利用しやすいです。「せっかくなら知り合いのお店に」ってことは多いですから。

ただし、だいじなのは「ちゃんとつながり続ける」ことですよ。ただ「フォローしあった」「お友だちリクエストが承認された」だけではほぼ意味はありません。SNSはコミュニケーションツールなので、お互いにコミュニケーションをとり合う関係でこそ、強い力になります。絆になります。

そういう関係があれば、「テイクアウトでこんなメニューを準備しています」と手間ひまかけた料理の写真がSNSに投稿された時に、飛びついてくれるお客さまも現れるでしょう。


ということで、飲食店でテイクアウトに取り組む際に「1回きりで終わらせない5策」でした!参考になればうれしいです!

1つだけやるのもいいんですが、できたら複数取り組んでほしいです。成果はかけ算ですから。

■こちらもご参考下さい:デリバリー・テイクアウトは、価値が失われていることを強烈に意識した方がいい(具体策3つ)(4月14日掲載)

※テイクアウトできる商品は、調べてからやってくださいね。飲食店の営業許可の場合、通常のメニューのテイクアウトは問題ないようですが、パンやお菓子アイスは別途許可が必要になるようです。あとお酒も。