「見られ方」を選ぶと、印象も売り上げも変わる

この餃子、美味しそうですか?

トシ子おばあちゃんの餃子。

よいしょ。

だいぶ腰も曲がってきたトシ子おばあちゃんは、いつにも増して早起きしました。

今日はだいじなお客さんを
お迎えする日なのです。

朝からせっせと準備をして
準備をした餃子は、ちょっと小ぶり。
小さな子でもひと口で食べられるサイズです。

こんがりと焼けた茶色の餃子は、
トシ子おばあちゃんのおうちで一番大きなお皿にズラーっと並べられました。

※写真はイメージです

 

この餃子、美味しそうですか?おばあちゃんの手作りで、心がこもっていておいしそうじゃないですか?

 

まぁ…

「作った」とはどこにも書いてないですけどね。実は、朝からせっせと準備してスーパーで買ってきた冷凍餃子を焼いたのですけど…。ってなると、印象が変わりません?冷凍餃子もめちゃめちゃおいしいですけど、おばあちゃんが手作りしたのとは印象がまったく違いますよね?

ボクらがお客さんの立場の時は「どう見えるか」で感じる価値が変わります。買うかどうかの判断も変わる。

ボクらが商売人の立場の時は、「どう見られるか?」は選べます。正しい情報の中で「どう表現して、どんな見られ方をするか」は選ぶことができるし、選ばないと損をしますぜ。

※上のおばあちゃんの例はミスリードを狙っているので、実際には「タネ明かし」の場面が必要です。タネ明かしをしないままだと、お客さまをガッカリさせちゃうので。

 


こんにちは!気になる販促研究家のまきやです。「見られ方を選ぶ」ってだいじだなぁと最近考える機会が多いんです。なので、今日のネタにもさせていただきました。

あなたは、お客さまから「どう見られるか」を選んでいますか?

最近、美容室さんとのお仕事がスタートして「これも見られ方がだいじだ」と思った商品があったので、それを題材にお話ししますね。

「パーマ」の見られ方の選び方

その美容室さんでは「パーマ」に力を入れているんです。自信も実力もある。なので「○○なパーマ」としてお客さまに提供しています。パーマという技術は、この美容室の専売特許ではありません。全国の美容室でできるし近隣の競合店だって提供できます。※実際にはパーマを得意とする美容室は減っているそうです。難しいそうで。

仮に、パーマをかけたいお客さまがいてパーマをかけられる美容室を探していたとしましょう(パーマをかけたいニーズはある状態)。その方にぐっと刺さって選ばれるには、どう見られたらいいか。お客さまによって志向は違うので正解は存在しませんが、お店は選ばれやすくしておきたい。「どう見られるか」は選んでおきたいのです。

いくつか例を挙げてみますね。これらは、美容素人が勝手に考えたアイデアです。現実には合わない可能性はご容赦ください。

1)プロフェッショナルパーマ

だったらどうでしょう?
「お!技術が高そう」と感じませんか?

 

2)○○を受賞した美容師のパーマ

だったらどうでしょう?
腕利きの美容師さんがいそうです。

 

3)マイクロセンサー使用のパーマ
※勝手に想像で作りました。

だったらどうでしょう?
機械管理されていて、最新鋭の感じがします。

 

4)エジプトパーマ や パリジェンヌパーマ

だったらどうでしょう?
その地域のイメージが反映されます。

 

5)1.5倍パーマ

だったらどうでしょう?
何が1.5倍なのかはこれではわかりませんが
何かが1.5倍すごいんだろうなと想像できます。

 


提供しているサービスが同じだとしても「どう見られるか」を選択することでお客さまの印象が変わるって思いません?

■印象が変わる=買うかどうかの判断が変わる

ってことですし

■印象が変わる=選んでくれる客層が変わる

ってことでもあります。

自分のお店は「どう見られるか」自分の商品は「どう見られるか」。

なんとなしに進めていることって多いと思います。だからこそ一度立ち止まって「どう見えてるんだろう?」と客観的に見てみたり、「うちはこう見られたい」と考え直す機会って貴重だと思うんです(思いません?)。あなたのこだわりを価値に変換するスイッチになるかもしれませんから。価値に変わったら顧客満足度が上がり、粗利も上がりますぜ(・´з`・)

【今回のポイント】

●お客さまからの「見え方」「見られ方」を商売人は選ぶことができる。

●見られ方を選ぶとこだわりを価値に変換できる

 

今日のネタ、参考になりましたでしょうか?ちょっとブランディングにもかかわるお話でしたね。

少しでも参考になっていたら嬉しいです(*´ω`*)

 

▼気になる販促トリックで、こだわりを価値に変換したくなったら(誰にでも効果的ではないのですが…)

社員さん・スタッフさんむけの販促テク研修会&ワークショップもしています

■書いた人…気になるづくりの専門家・まきやさねゆき(Twitter