リピーターは低コスト?違くない?「お前のレモンサワーがうまいんだよ」
「リピーターさまは
ご新規さまに比べて集客コストが低い」
はい。その通り。
「リピーターさまの方が粗利が高い」
はい。ごもっとも。
「だから、リピーターを増やしましょう」
ん?
なんか違くない?
と思ってしまうのです。
もちろん経営的には
リピーターさまは集客コストが低いし
粗利も高いことが多いし、安定にもつながります。
とてもとてもありがたい。
そこに何の異論もありません。
ただ、
「だから」
とはならないのです。
リピーターさまから頂いているものってそれ以上のものがありませんか?
▼YouTubeでも語っております。
「お前のレモンサワーがうまいんだよ」
20年ほど前、
私が定食屋さんで店長見習いとして
働いていた時の話をさせて下さい。
黒い革ジャン・黒いサングラスの
おじさんがよく来店下さいました。
口数は少なく、席に着くと
「レモンサワー」と注文を下さいます。
決まって
「濃いめ」と付け加えて。
印象的なお客さまなので
私もすぐにお顔を覚えました。
ご来店の度に「レモンサワー」とご注文下さいます。
私の方から「濃いめですね」と言うことはなく
お客さまが「濃いめ」と言ってくれるのを聞いてから
お作りをしていました。
「お作り」とは言ったものの
そんなに上品なものではありません。
定食屋さんですから。
ジョッキにレモンサワーコンクを注いで
サーバーからサワーを注ぐものです。
そしてある時言われたんです。
「お前のレモンサワーがうまいんだよ」って。
どうやら、私が休日の日にも
来店下さったようなのです。
その時も「濃いめ」と注文したけど
どうも違ったらしいのです。
本当は違ったかどうかわかりません
何しろ、私だって毎回違ったかもしれませんから。
でも、
「私とのやり取りを楽しみにしてくれたんだなぁ」と
感じるとやっぱり嬉しかったものです。
そうしたある日
私は異動が決まりました。
私は店長を派遣する会社に勤めていたので
定期的に異動があるのです。
別の業態の店長研修を受けて、
店長になっていくタイミングでした。
黒い革ジャンのお客さまにも
報告をいたしました。
すると、言って下さったんです。
「次のお店教えて。行くから」
そこまで…。
その数日後
黒い革ジャンのお客さまは
初めて、奥さまを連れてご来店下さいました。
私にも紹介をしてくれて。
そこまで想ってくれるなんて…
当時も嬉しかったですが、
今思い出すと、心から嬉しいです。
結果的に
次のお店はしばらく決まらなかったので
お客さまに報告することはできず、それ以来お会いできていません。
(結果的には和歌山のお店だったので、ご来店は難しかったですね…)
—–
すみません。
私の昔話でした。
リピーターさまから我々が頂いているもの。
利益と安定以外に「心通わせて充実する体験」を
頂いていると思うんです。
そういうのを大切にしていきたいんです。
そういうのを大切にしている商人さんを
全力で応援していきます!
応援しております!
まきやより
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