なぜ、店頭POPなのに、 Twitterからの来店が生まれているのか?
店頭に設置しているPOPなのに【Twitterを通じてお客さまが来店する】ってふしぎでしょうか?私もふしぎだったのですが、事実だったので事例として紹介させてください。
ポイントは「カタチのテクニック」「疑問づくりのテクニック」「そもそもの土台」の3つにありましたよ。
■お客さまを呼ぶ?店頭POPとは?
そのPOPを通じて実際、何が起きているのでしょう?POPは、かつて夏目漱石が通った愛媛県の和菓子屋さん(お団子屋さん)にあります。創業明治16年の老舗です(すごい!)Twitterを運用されているのは5代目のお嫁さま。
POPをTwitterで紹介すると「Twitterで見ました」と来店される方がいるとのこと。私もTwitterで繋がっているので起きていることを目の当たりにしています。POP現物の写真を撮ったお客さまがTwitterに投稿しているのも見かけたり。「バズる」現象ではありませんがジワジワ~と来店効果があるようです。店頭でもPOPをきっかけにして「漱石が来たんですね」などと会話になることもあるんだとか。
このようにTwitterを通じての来店効果だけでなく、お客さまとの会話も生み出せています。結果として「記憶に残るお店」になる(はず!)です。そんな現象が起きているPOPの現物がこちらです。
▼実際のTwitter(見ると、秘密が分かるかも)
Twitterのご縁でお団子お取り寄せくださった、きかくま×3秒販促製作所様@3byouhansoku からステキな P O P届きました。
お取り寄せくださって、さらに宣伝 P O Pまで作っていただき何とお礼申し上げてよいやらです。
本当にありがとうございました。
明るい所に置きました。 pic.twitter.com/mSWy8azoOy— 【公式】つぼや菓子舗 元祖 坊っちゃん団子 (@tsuboyakashiho) August 25, 2021
▼こちらはお写真
この現象は、ただPOPを置いただけでは起きません。私は【3つの理由】があると考えています(と言うか、そういう狙いをもって作っています)。
「カタチのテクニック」
「疑問づくりのテクニック」
「そもそもの土台」
の3つです。
1:どんな「テクニック」が使われているのか?
上のTwitterの映像をぜひ見てほしいです。見ると分かりますので。普通のPOPではなく「うごくPOP」なんです。こちらのお店の名物商品である「坊っちゃん団子」がフルフルっと動き続けています。この動きは【店頭で目を引くように】と狙ったものですが、Twitterで見た方も「どうなってんの?」と気になる存在になってくれたようです。
2:疑問づくりとは、どういうこと?
このPOPを見た方は疑問を持ちやすいようにしています。実際にその疑問を元に会話が生まれているようです。POPにある漱石のセリフが、そのテクニックを使ったしかけです。
「そうそうこの団子屋 若い頃に通ったものだ」これを読めば「え!漱石が通ったお店なんですか?」という会話にもつながりやすい。【見た方の頭の中にどんな疑問を生むか】と考えてしかけたものです。
※POPでは、坊っちゃんの原稿コピーも貼って臨場感を高めています(商品の包み紙を使用)。漱石のイラストは素材サイトのものを使用しました。
3:そもそもの「土台」とは?
上の1と2はテクニックの話です。テクニックは駆使すれば今日から使うことができます。でも、同じ効果が出るかと言うとそれは別。【そもそもの土台】があるかどうかでテクニックの活き具合は変わります。
土台とは何か?
ひと言でいうと「信用」です。
こちらの和菓子屋さんは創業が明治16年という老舗。「漱石が通った」というストーリーがあります。長年商売を続けてきたからこそ育まれた信用です。
これだけではありません。Twitterを運用する5代目お嫁さまの信用作りも非常に大きいと思われます。Twitterのフォロワー数は現時点で6700名超。たくさんの方に注目されているのは、日々の気遣いのたまものだと思います。
何しろ、ものすごー--く丁寧なんです!私もTwitterでやり取りをさせて頂くことがたびたびあるのですが、毎回丁寧に対応してくれます。商品を通販で購入したこともあります(2回!私リピーターです。すごく好きなお店だから)その際にもとても丁寧にして下さって。お客さま一人一人と向き合ってご商売をされているのだろうなぁと想像できます。
こうした土台があるからこそテクニックも活きたと思うのです。
こちらのお店は「つぼや菓子舗」さん。
https://tsuboya-kashiho.shop-pro.jp/
愛媛県の道後温泉にある老舗です。私はまだ現地には行けてないんですけど、いつか必ず寄らせてもらいたいなぁと思っています。
※今回の事例の【うごくPOP】は私が通販で購入して感激したお礼として、自主的に作ってお送りしたものです。ご商売のお役に立ててよかったです。
販促策って「テクニックだけ」じゃダメだし、「土台だけ」でも伝わっていきません。両方があってこそお店の魅力は、お客さまに伝わっていきます。そういうのが実現できて私もすごくうれしく思っております。
素晴らしい商品を取り扱っていて、お客さまを大切にしているなら、きっと土台ができるはず。テクニックもうまいこと取り入れてみてくださいね!
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参考になりますか?
私は【商品を大切にしている商人さん】を心から応援しています!
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いい品ならば
きちんと魅力が伝わってほしいっ
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いい商売しましょ!
まきやより