製造ストーリーの伝え方・損&得するポイント【図解ビジネス】
情報量が爆増する今、ストーリーで伝えることが大事だなぁと改めて感じています。
どうでしょうか? 伝え方や情報発信でここ最近の変化って感じますか? オンラインでのコミュニケーションがこれからさらに増していき、ネット上には、過去の蓄積も含めてとんでもない量のデータが存在していきます。その中でお店や商品の魅力をどう伝えるか。
そのヒントは「”伝える” ではなく、”感じ入ってもらう”」にあるんじゃないかと考えるようになりました。
「情報の伝達」だと、周りにある他の会社やお店の情報とも見分けがつきづらく埋もれやすい。ならば心が動きやすいストーリーにして「感じ入ってもらう」方がいいんじゃないかと。おそらく受け手のお客さまも、その方がいい場合も多いんじゃないかと思うんです(シンプルに情報が欲しい場合もある)。
お店や会社がつむぐストーリーにはいくつかパターンがあります。
●引き出すストーリー:あなたが本来持っている価値を引き出してストーリーに(開発ストーリー、製造手順ストーリー、生産者ストーリー、素材のストーリー、取引先とのストーリーなど)
●見出すストーリー:商品をいろんな角度から見て、新たな価値を見出すストーリー。状況が生むことも(たとえば、落ちないりんご・キットカットなど)
●付け足すストーリー:商品・製品の本来の価値とは全く別の企画を加えて価値を新たに生み出すストーリー(企画ものです)
●お客さまストーリー:利用したお客さまがお客さまが味わうストーリー(体験ビフォーアフター、利用したり、製品を素材にして生まれるエピソード)
ストーリーの種類にはこのようなパターンがあります。それを表現する術はまたいろいろあります。
語り部を誰にするか。登場人物はリアルにするかフィクションにするか。どのような形にしてお客さまに見てもらうか(WEBなのか、アナログなのか。マンガなのか文字なのか動画なのかなどなど)。また、グッズの制作だけでなく、店内・施設内でお客さまに体験していただくストーリーだっていろんなことができる。
※今弊社が力を入れているストーリー型PR動画は、主に「引き出すストーリーを、ストリー仕立て動画」にしたパターンです
—–
ここまでが前段です。具体化したお話を1つさせてください。
「製造ストーリー」を見せるときのポイントです。
先日、ある施設内のうどん屋さんの前に製造ストーリーが掲示されていて「すごいなぁ、ここまでやってるなんてきっとおいしいんだろうなぁ」って感じたんです。その製造ストーリーには10以上の製造工程が載っていて、見ているぼくは「そこまでやるの?」「想像つかなかった」「そこまでやらなくても、うどんはできそうなのに」って感想をいだいたんです。
だからこそ、そこまでしていることに感動したんです。ただシンプルに製造工程を記載するだけでは、こうはならなかったと思うんですよ。
製造ストーリーを提示するときにも、損するポイントと得するポイントがあるって気づきました。
まとめてみますね。
——
●損するポイント
・手順をそのまま記載するだけ
・読み手の心理を考えない
・「説明」することが目的になっている
●得するポイント
・「山越え」を分かりやすく提示する
「そこまでやるの?」「予想してなかった」
「めっちゃ大変そう」「めっちゃ細かい…」
などの感想が想定される様な「山越え」を見せる
製造過程には、一般には驚かれるような「苦労する山」があると思うんです。それを提示します。それが伝わると、お客さまも「スゴイ商品だ」って感じてくれやすい。
【実践】あなたの商品・サービスを製造する過程では、どんな山を越えていますか?
せっかくこだわりの製造過程があるならお客さまにも「感じ入って」もらえた方がきっと「得」ですね。「得」なのは、お店や会社だけではありません。お客さまにとっても「得」です。だって、満足度上がりますもの。ストーリー仕立てにしなくても、ストーリーを感じてもらうことはできます。せっかくのこだわりなら感じ入ってもらって得しましょ!
少しでも参考になれば嬉しいです(*´ω`*)
↓この話、もう少し詳しく解説しました。
■書いた人:しかけデザイナー・まきやさねゆき(Twitter・しかけを作りたくなったら)
●ストーリー型PR動画制作