どうすればお客さまが立ち止まるか!? 一歩近づいてくれるか!?(店頭販促)
昨日、2年ぶりに会う社長さんとお打ち合わせをさせてもらったときの課題感が、多くのお店に当てはまるなーと感じたので膨らませてみますね。切り口をヒントにすると、自分なりのアイデアが生まれると思いますよ。
お打ち合わせ時に聞いた課題の一つは「スタッフさんが演説しちゃう件」です。思い当たる節、ないでしょうか?「当店の卵焼きのこだわりは…」などとお客さまにこだわりを演説をしちゃうとのこと。
うん。
うん。
うん。
いいですねぇ。
自信満々に、お客さまに対して商品のこだわりを演説できるなんて「誇りを持てる商品」を作っているってことですもの。商品に愛着があるってことですもの。素晴らしいですよねっ!
…でも
でもですね。
「その演説を、お客さまは聞きたがっているか」
ってことが大事ですよね。お客さまがすでに興味を持ってくれているなら、そのこだわり演説はOKでしょう。
でも…
そうじゃない場合は・・・・
別のアプローチをした方がいいですよね。
そういう課題感があって(他にもあったけど)、それを打開する策を一緒に考える研修会をさせて頂くことになりました。
■お客さまを前のめり化するしかけ
です。まだ興味を持ち切っていないお客さまに対して
・「それ、どういうこと?」って前のめり化
・「もっと教えて」って前のめり化
・つい触っちゃって前のめり化
・じーっと見入っちゃって前のめり化
・頭にこべりついて気になって前のめり化
いろんなパターンがありますが、お客さまの気になる存在になりグッと前のめりに興味を持ってもらうためのしかけがテーマになります。
その研修会は7月以降にするのですが、そういう課題を聞いちゃったら、なんかアイデアを考えたくなる性分なんです、ぼく。早速いくつか考えてみました(あくまでもぼくが考えた例です)。
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■お題:フードコート内のショップにて、ゆっくり歩いているお客さまに立ち止まって欲しい。そして、近づいてほしい。お店の名物は卵焼き。
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こんなお題に対して、ぼくなりに考えたアイデアをいくつか挙げてみますね。
〈気になる声掛け編〉―――――――
2メートルの距離にいるお客さまに声をかけて、1歩2歩近づいてもらうための声掛け案
1)「こちら5倍卵焼きなんです」
お客さまが「5倍って何?」と気にしてくれたら、もう前のめりです。
2)「こちら潔白卵焼きです」
お客さまが「潔白ってどういうこと?」と気にしてくれたら、もう前のめりです。
3)「ふわふわしてないんですよ」
「ふわふわじゃなきゃどんな感触なの?」と気にしてくれたら、もう前のめりです。
4)「2種類の卵焼き、香りが違うんです。どっちがお好きですか?」
2種類ある場合ですけど。香りをかいでくれたら、もう前のめり。
5)「香りがまるでチョコレートみたいなんです」
香りをかぎたくなってくれたらもう前のめりです。たとえは実際のものから考えないといけないです。
6)「お箸で持つの難しいんです。持てますか?」
「持ってやろうじゃないの」と挑発に乗ってくれたらもう前のめりです。
〈見せ方編〉―――――――
POPやディスプレイのしかけで目線をググっと集める仕掛けです。ちょっとひねりました。
7)少年漫画の効果線POPを作って中心に商品を置く
マンガって、人の目線を誘導する構成をしてますからね。効果線は目線が集まる分かりやすいしかけです。
8)カウントダウン表示⇒扉が開いて商品が出てくる
カウントダウンて「0」が気になるものなんですよ。
その仕掛けを使って。見ちゃいますでしょ?
〈気にかかるフレーズ編〉—-
フードコートですから1周してくる方もいます。その間にも「頭の中で気になる存在」でいるための
フレーズ案です。
9)「くるくるくるくるくるりんたまご♪」
くるくる言われると記憶に残りますでしょ?頭の中でもくるくるループしてくれたらいいなと。
10)「出会いは、たまご一会ですよ」
「一期一会」にかけてみました。ちょっと気になるフレーズになっていたらなぁと。
11)「あ、動いた!このたまごちゃん、あなたに食べてほしいみたいですよ」
これはスタッフさんのキャラクターによって言える方と言えない方がいますね。でも、気になる存在になっちゃいます。
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と11個のアイデアを考えてみました。ヒントになりますか?
アイデアって、はじめから自分で考えるのは結構難しいんですが、ヒントが提示されると似たようなものから始まって、別のアイデアも出やすくなります。そして、一人で考えるよりも何人かで作戦会議などをすると、さらにさらにアイデアが膨らみますよ(ブレストってやつです)。
ぜひ、自分のお店の商品におきかえて、考えてみてくださいね!
ということで、今回のお打ち合わせでは店舗スタッフさん向けに
・グッとくる販促物のしかけ
・1歩前に近づいちゃうしかけ
の研修会をやらせて頂くことになりました。
ぼくのアイデアはあくまでも参考例。ここからかけ算で膨らめばいいなと思います。
それにしても「また2年前みたいなことやりたいんだけど」って声をかけてもらえたのはうれしいっす☆がんばれる。
■書いた人:個人店専門スマホの中の広告代理店・3秒販促マン・マッキーヤ(https://twitter.com/shikakeruhansok)